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ネタと燃えと萌えが三大栄養素。過去を振り返るのが特技です
2024年05月06日 (Mon)
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2013年02月15日 (Fri)
・バレンタイン遅刻話
・十年後設定(GX軸)
・お酒とか飲んでる
・文中のマナー知識は書き手のうろ覚えの部分が多いので間違っててもスルーで
・社長がなんというかロマンチストっぽくてむず痒い
・バレンタインのバの字もない
・でもバレンタインと言い張る

そんな感じでも良ければどうぞ↓



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2011年10月25日 (Tue)
「兄サマ、誕生日おめでとう!」
朝方家を出る時にそうモクバに言われて、海馬は初めて今日が何の日か思い出した。10月25日   己の誕生日。
「あれ、どうしたんだ兄サマ。あ、ひょっとして忘れてたな?」
黙ってしまった海馬をモクバはからかう。そう、確かに忘れていた。軽く苦笑して礼を言うと、モクバは嬉しそうに笑って海馬を見送った。


海馬という姓を手に入れてから、誰かに誕生日を祝われることは皆無と言って良かった。KC本社で仕事をこなしながら、海馬はそんなことを思う。義父は天地が引っくり返ってもそんなことをするような人間ではなかったし、海馬自身もその辺りのことに頓着する性格ではない。だから、海馬の誕生日を覚えていて、なおかつ祝いの言葉をくれたのは弟のモクバだけだ。今朝とっさに反応できなかったのもそのためだ。家の使用人を計算に入れていいかは判断しづらいので置いておくとして。
では、「海馬」になる前はどうだっただろう。思い出すのは幼い頃を過ごした孤児院と、もう顔も碌に思い出せない亡き両親のことだ。

『瀬人くん、誕生日おめでとう』
『瀬人、おめでとう』

おぼろげだが、確かに祝われた記憶がある。幼い己を温かな笑顔で祝ってくれた人たちの記憶   そこまで考えて、海馬は自分を笑った。
「ふん、何を埒もないことを」
過去は振り返らないのが己の信条ではなかったのか。まったくらしくない。弟からの祝いの言葉は嬉しかったが、それだけだ。何故感傷に浸るような真似をしなければならない。
頭の中から温い考えを追い出し、仕事を進めようとした時、机の上の内線電話が鳴った。
「何だ」
ボタンを押してそう聞くと、女性社員の声が返ってくる。
『社長にお客様です。武藤遊戯様ですが』
「通せ」
告げられた名前に、短く答えて電話を切る。時計を見ると午後四時を回っている。この時間に遊戯が来るということは、恐らく学校の帰りに直接訪ねてきたのだろう。課題やら何やらを届けに来たのかもしれない。
電話を切って数分後。書類に目を通していると、社長室の扉がノックされた。
「入れ」
許可を出すと、ゆっくりと扉が開いて小柄な少年が入ってくる。少年    遊戯は、海馬の姿を見て、にこりと笑った。
「こんにちは、海馬君」
「ああ」
遊戯は海馬の机の前までやって来て、自分の鞄から何枚かのプリントを取り出した。
「これ、今日学校で渡されたプリントと、君用の課題。出来れば今月中に出してくれって」
「分かった」
書類を脇へ置いて受け取る。手渡されたそれを、仕事のものと混ざってしまわないようにファイルに片付けようとした。
そんな海馬の姿を見ながら、遊戯は「あ」と声を上げた。
「どうした。まだ何か渡すものがあるのか?」
「ううん、そうじゃなくて。前にモクバ君に聞いたんだけど、今日って海馬君誕生日なんだってね。おめでとう」
海馬の手が止まる。中途半端にファイルに挟まったプリントがかさりと音を立てる。
「海馬君? あれ、僕日付勘違いしてた?」
「いや、違う。確かに俺の誕生日は今日だ」
それだけ答えて海馬は黙り込む。何か不思議な気分だった。今朝モクバに言われたのと同じ言葉だというのに。あの時も一瞬黙ってしまったが、あれは誕生日のことを忘れていたからこその反応だ。
今海馬が感じているのは、それとは違う、妙な、というか、違和感のような、いや、違和感ともまた違うものだった。まるで、今まで見たことのないものに出会ったかのような。
『兄サマ、誕生日おめでとう!』
『瀬人くん、誕生日おめでとう』
『瀬人、おめでとう』
記憶が巡る。昔言われた言葉。ごくありふれた、誕生祝いの   
『海馬君、誕生日おめでとう』
   ああ、そういうことか)
海馬は不意に理解した。胸に沸いたこの感覚の正体を。
「海馬君……?」
不安げな顔をする遊戯に一つ首を振って答える。手に持ったままだったファイルを机の上に置いた。
「いや、何でもない。遊戯」
「何?」
「さっきの言葉、もう一度言ってはくれんか」
「さっきの? お祝いの言葉?」
「ああ」
「海馬君、僕のお祝いの言葉、もらってくれるの?」
「ああ」
遊戯は首を傾げていたが、海馬のその返事に笑ってみせた。
「よかった。じゃあ、もう一回。誕生日おめでとう、海馬君」
柔らかい遊戯の声に、海馬も小さく笑みを浮かべる。そして、いつになく穏やかな気分で言った。
   ああ、ありがとう、遊戯」
「海馬瀬人」を祝ってくれた、初めての人間。



色々捏造してますがご勘弁を。誕生日おめでとう、海馬瀬人。


2011年10月18日 (Tue)
先週末は金沢に行ってきました。研究してる分野が近代文学なので、それ関連の施設とかを回ってうはうはしてました。あとお酒も買ってきました。金沢はあれですね、魚も旨いし酒も旨いし情緒はあるしパラダイスですね! 冬はべらぼうに寒いけど!



で、タイトルですが、ツイッターでゆっこさんと私がもはや他人じゃないことが判明して(詳細はツイッター参照)、ゆっこさんが素敵過ぎるイラストを下さったのでそのお礼に小話を書いて貰っていただこうと考えた感じです。恩を仇で返すとはこのことだね!←
続きに載せてあるのでゆっこさん、煮るなり焼くなり好きにして下さいませ。上から銀新、海表、サンルです。ちなみにサンルはっていうかOPは生まれて初めて書いたものを差上げるという暴挙です。
2011年10月15日 (Sat)
熱心な特撮ファンというわけではないのですが、特撮ソングは好きです。子供の頃見てた作品の曲なんかは時々無性に聞きたくなります。歴代で一番カッコいいのはダ/イ/レ/ン/ジ/ャ/ーだと信じてる、名乗りも含めて。


拍手ぽちぽちありがとうございます! 私はどうもキャラに何かを飲ませたり食べさせたりするのが好きらしいです。小道具的にも使いやすいんでしょうね。GX軸の社長と遊戯にはどんなお酒が似合うだろうとか考えるのが楽しくてしょうがないです。無難な感じでは社長は洋酒でワインなら赤、遊戯は甘めのカクテル、ワインなら白なイメージなんですが、遊戯はコロナとかも好きかも知れない。社長は瓶に直接口をつけるのに抵抗があったりして。十代はコークハイとかかなあ。あとバドワイザーとかお手軽な感じのお酒。
こんな感じで色々ブログでまとめて萌え話とかしたいんですけどなかなか時間が作れないんですよね……時間の使い方がホントヘタクソで。この前上げたヨハンの話についても語りたいことがあるんですよ。以前拍手でコメント下さった方がいて、それ絡みで。もうだいぶ前だからもう見限られてるかもしれないけど自分の中で整理つけるために近いうちに書きたいなーと思ってます。



さて、ここから下はツイッターに上げた小話をちょっとまとめてあります。貧乏性だからね!← 海表が少ないのはサイトやオフ用にネタを温めているからです(自分でハードル上げたよこいつ バク表、十表メインです。最後のやつはなんか無性に「力こそ全てだと思ってる覇王を、その力でねじ伏せる決闘王」の図が見たかったから自家生産した。ロスキャン読んでたのでちょっとそれっぽいかもしれないなあと。
2011年07月15日 (Fri)
 「どうしてあなたはそこにいられるんですか」
かけられた言葉に軽く目を眇める。問いかけてきたのは赤い服を着た、己より十は年下の子供。その目がじっとこちらを見つめている。
「あの人の一番は今でも「あの人」なんでしょう。あの人の心にはずっと「あの人」が住み着いて離れないんでしょう。それなのに、どうしてあなたはあの人の隣にずっと立っていられるんですか」
茶色い瞳が時折金色に見えるのは光の具合だろうか。そこには色々なものが渦巻いている。強さ、弱さ、自信、疑問、そして揺らぎ。今その表面に浮かんでいるのは、きっと最後のそれだ。
「下らんな」
吐き捨てるように言ってやる。子供はぐっと息を詰めたようだったが、それでも視線は外さずにこちらをじっと見る。その視線だけは評価してやってもいいかもしれない。だがそれだけだ。それ以外の部分では、これはまだどうしようもないくらいに子供だ。
「貴様に言われるまでもない。俺が何年あれの近くにいたと思っている? 何度あれの腕が、目線が、虚空を掴むところを見たと思っている?」
そうだ、己はずっと見てきた。己が認めた男を。唯一隣に立ち、そして相対していたいと思った男のことを。己が定めを凌駕した強き者を。
何故と言うなら簡単だ。
それでも手に入れたいと思ったから。
「見くびるなよ、小僧」
息をのむ子供に笑う。所詮貴様はそこから動けないのだろうと。
「貴様の脳に刻みつけておけ。手を伸ばさない者に、何かを手に入れる資格など与えられないということをな」






友人のやすな嬢に、「十代が社長に「遊戯さんは王様を忘れられないのになんで好きでいられるんですか」って聞いて、社長が「フン、見くびるな、何年あれの隣にいたと思っている。それくらい承知の上だ」って言ってる話とか作ってよ」(意訳)って言われたので作ってみたら何か思ってたのと違うものが出来上がった。不思議!←
インプットが出来てもアウトプットが出来ないとこういうことになるのね。ていうか、社長がAIBOに、単に「王様を忘れられないお前ごと好きだ」的なことを素直に言うとも思えないし、ちょっとそういうのは私が思う海表ってか社長でもないので、自分なりに解釈してみた結果こんなんができました。私個人としては、うちの社長は「王様っていう強敵(デュエル的な意味でも人間的な意味でも)と闘って、勝って、それを越えた遊戯を好きで、まあそういうことなら王様の存在を無視すると今の遊戯はいないわけだから、仕方ないそんなところもひっくるめて遊戯が好きだ」って感じに捏造解釈してるので、それを入れてみようと。……説明すればするほど結局あんまり変わらないような気もしてくる。ただ、多分そういう解釈してるから甘ったるい話とか書けないんだろうな……と思えてきた。
でもって社長、十代の質問にちゃんと答えてないヨー。おまけになんて気が長いんだこの社長。あと十代がなんか不憫。深夜テンションでぐっだぐだな内容なので冷静になってウワアアアアorzってなったら多分消す。


今回のシチュエーション↑をもう少し改変した海表をそのうち出せたらなーと思ってます。そっちは十代は出なくてちゃんとした海表です。ちゃんとしたというか、うちの通常運転の海表です。あんまりちゃんとしてなさそうね。やすな嬢には「共働き夫婦」とか「新婚夫婦」とか色々言われてます。
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