ネタと燃えと萌えが三大栄養素。過去を振り返るのが特技です
『誕生日おめでとう』
「……今こっちは深夜だぞ」
『知ってるよ。だからあえて電話したんだ。どうせ会社に泊まり込んで仕事してたんでしょ? ちなみにこっちは昼の二時になるところ』
「……モクバの差し金か?」
『人聞きが悪いなあ。確かにモクバ君に君がここしばらくアメリカで仕事に追われてるのは聞いてたけど、連絡しようと思ったのは僕の意思だよ。お祝いの言葉を言いたかったし、少しぐらい休んでもらおうと思って。どうせ夕飯の後ぶっ通しで仕事してたんでしょ? あ、もしかしたら夕飯もまともに摂ってなかったりして』
「……お前に関係なかろう」
『図星だね、その反応は。そんなにパソコン見てたら目が悲鳴を上げるよ?』
「自分の限界ぐらい弁えている」
『ま、そう言うとは思ったけど。別に今更休憩を取れとか寝ろとか言わないけどさ、散々言ってきたけど聞いてくれなかったし。―――でもさ海馬君』
「……」
『僕と話してる時ぐらい、画面と書類から意識を離してくれたっていいんじゃない? それとも僕との会話は君にとって全意識を向けるには値しないのかな』
「……最近言い回しが強かになってきたな?」
『何年君といると思ってるのさ。どう言えばいいのか覚えもするよ』
「ふん。……近いうちに一度日本に戻る」
『そう。でも僕も近いうちにまた旅に出るつもりなんだ。上手く会えるといいね?』
「面白い。入れ違いになった時は探し出して無理矢理にでも帰国させてやる」
『強引だなあ』
「祝ってくれるのだろう? お前が」
『さっき言ったじゃないか、おめでとうって』
「他でもないお前から、それだけで俺が満足すると思うのか、遊戯」
『……ホント、貪欲だね』
「デュエルとお前に関してはな」
『一応喜んでおくよ。……じゃ、今度ね』
「ああ」
AIBO@日本、社長@アメリカ、時差を利用して真夜中におたおめ電話!
ってやりたかったのにときめきのとの字もねーってどういうこと。
とにかくギリギリセーフってことで誕生日おめでとう海馬瀬人! 祝えてないとか気にしたら負け!
PR
この記事にコメントする