新刊に向けて練習をしようと思ったんだ

エロシーンの←

というわけで習作をさらしてみる。今回はとりあえず喘ぎを練習してみようと思ったので唐突に始まって唐突に終わります。そしてバク表です。性格には闇表←バクラの間男です。

……しかしこれ、鯖的に大丈夫なのか？　まあ問題あったら下げよう……。

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いつもと変わらない日の筈だった。朝自分が起きた時は隣で彼がぐっすりと眠っていて、それを穏やかな気持ちで眺めてから、ベッドを下りて身支度をする。そして家を出て、夕方には帰って来て二人でゆっくり過ごし、夕食を食べて―――今日の当番は自分だった―――そして二人で眠る。

 

そんな、いつも通りの日になる筈だったのに。

 

 

「―――おやァ？　思ったよりお早いお帰りだったなぁ」

そう言って寝室でオレを迎えたバクラに、オレはその場に棒立ちになった。何故こいつがここにいる。何故楽しくて仕方ないという様子でオレを見る。何故、

「ひ、ぃ、あぁ…っ」

「は、ホントに、イイ声で啼きやがる」

「やぁ…っ、ふ、ぅあ、ぁ」

何故、ベッドの上で相棒を組み敷いている？

 

 

いつも通りの日だった筈だ。ただ、家に帰った時、相棒の姿が見えなかった。いつもなら「おかえり」と笑顔で出迎えてくれるのに、どうしたのだろうと不思議だった。出かけているのだろうか。いや、リビングの電気はついたままだ。風呂を使っている気配もない。ならば眠っているのだろうか。そう考えた時、寝室から人の気配を感じた。ああ、やはり眠っていたのか。

「相棒？　具合でも悪いのか―――」

そう言いながら扉を開けたオレの目の前に現れたのは、楽しそうに笑うバクラと、その下で裸で涙を流す相棒の姿だった。

 

 

衝撃的な光景を目にして動かない―――動けないオレに、奴は楽しそうに話しかけてくる。

「わけが分からねえ、って顔してるな。まあそうだろうなあ。けどよ、王様」

「あ！　ぁ、ぁ、や、やぁ、やだぁっ」

バクラの声と、相棒の声。それに、一番聞きたくない濡れた音。

「分からなくていいぜ。大事なのは、今、俺様が、こいつを好きにしてるってこと、だからなっ！」

「あぁぁぁっ！？」

「―――っ！！」

バクラが相棒の腰をぐ、と押さえつけると、相棒の体が大きくしなる。瞳から涙があふれ出し、濡れた頬に新しく筋を作る。よく見れば両腕は紐か何かで拘束され、抵抗出来ないようにされている。オレには、まだ気付いていない。閉じることも出来ない口から、頼りない声が零れている。

「ぅあ、あ…や、やめぇ…っ、ふ、ぅ…」

「あぁ？　バカ言うなよ遊戯」

バクラが腰から手を離す。そして、

「っひ！　あぅ…あ、ぁ！」

「ここ、こんな風にしといて、やめろなんて冗談だろ？」

相棒のそれを握ってにやりと笑う。

「バクラ…！！」

カッ、と頭に血が上って、自分でも信じられない声が出る。

―――だが、その声に反応したのはバクラではなかった。

「―――！　え、ぁ、も、ひとりの……？」

焦点のずれていた瞳にうっすらと光が戻る。濡れた紫色がゆっくりと動き―――そして、オレの姿を映して凍りついた。

「―――ひ、あ、うぁ、やぁぁぁぁっ！」

見開かれた瞳に再び涙が積もる。

「やだ、や、見ないで、やだぁ…っ！」

啼き声交じりだった喘ぎが完全に悲鳴に変わる。そんな痛々しい姿にもしかし、もう一人の男はますます笑みを深めただけだった。

「あ？　どうしたんだよ遊戯。ほら、王様だぜ？」

「やだ、いや、やだぁ…っ」

「そんなこと言ってやったら王様が可哀想だぜ？　さっきまであんなに呼んでたじゃねえか。『助けて、もう一人の僕』ってよ。まあ、それもオレがお前に突っ込むまでだったけどなあ？」

「あ、うあ、ごめ、ごめんなさい、ごめ、っぁあああ！」

「ほら、ちゃんと見せてやれよ、オレ様の下で喘ぎまくってるお前の姿をよ！」

「いやだぁっ！　あ、ごめ、や、たすけ、ひぁう！」

「貴っ…様ァ……！！」

よくも、よくも相棒を。今まで感じたことのない怒りに体が震える。ようやく動くようになった体を叱咤して、血が滲む程握り締めた拳をバクラに向かって振り上げた。

 

なかなかエロくならなくて困る(´・ω・｀)